中国製アンドロイドタブレットの高性能化が進んでいまして、デュアルコアのアンドロイドタブレットがずいぶんと増えてきました。クアッドコアはまだまだ少なく、価格も下がる気配はありませんが、デュアルコアタブレットの価格はこのところ随分とこなれてきました。昨年の秋ごろから100ドルを切るデュアルコアタブレットを見かけるようになりましたが、実際に入手してみると安かろう悪かろうの製品がほとんどでした。 やはり低価格製品ですからメモリは少なめです。CPUもA7アーキテクチャが主流の中でA5アーキテクチャです。このあたりで少しずつコストを削っているのでしょう。しかし、今年の春あたりからは、gemei、IPPO、ICOOといった比較的品質の良い製品を作っているメーカーが低価格デュアルコアタブレットを販売し始めて、一気に高品質化の波がやってきておりまして、低価格デュアルコアタブレットの購入は冒険ではなくなってきました。 さて、今回入手したのはfocalprice.comでus$58.79で販売されていたGD IPPOのY88というデュアルコアのアンドロイドタブレットです。まずは、focalprice.comからスペックシートを引用してみます。
航空貨物で手荒く扱われたのでしょう、到着した時点で外箱はかなりのダメージを受けていました。 外箱の角が大きく痛んでいます。中身が心配です。 外箱をあけてみました。小さな箱に無理やり内容物を押し込んだようで、梱包時点ですでに外箱の蓋がきっちり閉まっていない状態で発送されたようです。 同梱物を取り出してみました。左からマニュアル、OTGケーブル、PCへの接続に使用するUSBケーブル、そして充電用アダプタです。充電用アダプタのプラグ部分はロック穴付きのUSタイプのブレードで、日本で支障なく使用できます。 本体はしっかりしたエアパッキンで保護されています。このエアパッキンはfocalprice.com以外では見かけませんので、focalprice.comが海外発送の場合に特別にこのエアパッキンに入れているのかも知れません。このエアパッキンは保護効果が高いようで、今回のように外箱にかなりのダメージがあっても本体は無傷です。 本体です。画面表面の保護シートをはがす前ですので、画面は曇って見えています。本体の外装は汎用品と思われます。今回の商品を製造したGD IPPO以外でも、同形の外装を使用したタブレットを数多く目にしています。低価格品でよく見かける外装です。この外装ははめ込みだけで組み立てられており、ネジや接着剤は使われていません。分解も非常に簡単で、バッテリーの交換くらいなら10分もあればできるでしょう。 本体背面です。メーカー名が印刷されています。このメーカー名はDG IPPOとなっていますが、IPPOと同じでしょうか。あるいは何らかの関係があるのでしょうか。IPPOのタブレットはそれなりに信頼しているのですが、GD IPPOは初めて手にしました。 本体上方にはマイクロUSBコネクタとミニHDMIコネクタが用意されています。HDMIコネクタがあればタブレットをテレビに接続してメディアプレーヤー代わりに使えますので重宝します。 ストレージの拡張はマイクロSDカードで行います。マイクロSDのことをTF CARDと記載しているところが中国製品らしさを醸し出しています。 さて、いきなり充電もせずに電源を入れてみました。困ったことにというか恥ずかしいことに、いきなりなんだかわけのわからないアニメキャラが画面いっぱいに表示されます。毎回電源を入れるたびにこの画面を見せつけられるのかと思うと少々気が重くなります。 気になるパフォーマンスを測定すべく、DX TOOLBOXをインストールしてみました。まずはタブレットの基本情報を表示してみました。CPUクロックは1.2GHzで、低価格製品にしては頑張っているほうではないでしょうか。中国製タブレットの常で、最初からRoot化完了の状態です。システムファイルをいじれてしまいますので、注意しましょう。 DX TOOLBOXによるベンチマークのスコアは3374でした。このスコアは、デュアルコアとしては控えめで、シングルコアでもAllwinnerのA13などの高性能CPUであれば軽くたたきだせる数値です。やすいだけのことはあると思って付き合うべきでしょう。 人柱になる覚悟で購入した低価格デュアルコアタブレットですが、作りも悪くありませんし、コストパフォーマンスはまずまずです。円安に振れている昨今ですが、us$58.79の価格は大変魅力です。なかなか良い買い物をしました。 |
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