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iriver E30

今回レビューするのは、老舗MP3メーカーiriver社の音楽プレーヤーE30です。iriver社は、韓国の企業で、その昔OEM商品のRio VoltというMP3 CDプレーヤーを製造していました。その後自社ブランドでMP3プレーヤーの販売を開始し、日本にも進出をし、日本国内に直営店を構えていた時期も有りましたが、その後iPodにシェアを奪われ、当時の栄華は見る影もありません。しかし、しぶとく製品開発は行っており、細々とではありますが、製品を世に出し続けております。
 
日本にiriverの直営店があった頃は、中々贅沢な製品を作っていたのですが、ここ最近はコストダウンが見た目にも解るみすぼらしい製品しか販売されていません。製品コンセプトに一貫性が無く、傍から見ていてもiriver社の迷走状態は明らかです。最近の製品は、値段の割りにショボイ仕様の製品ばかりで普通の人ならば手にする必然性の無い、残念な製品ばかりです。個人的には、今一度過去の製品がそうであったように、新機能をこれでもかと入れ込んだ挑戦的な製品の登場に期待します。
 
さて、今回入手したE30は、内蔵メモリは4GBと小さく、画面も1.8インチと小さいものです。タッチパネルも搭載していません。購入時の価格は3000円程でした。
 
パッケージは白を基調とした、シンプルなものです。52と大きく書かれているのは、連続音楽再生可能時間を示しています。実際のところ、各社とも再生可能時間を延ばしており、さほど気にする数値ではありませんが、あえて52時間と書いてしまうところが逆に痛々しく感じられます。
 
 
パッケージを開けると本体が顔を出します。
 
 パッケージの中身を全て取り出してみました。音の悪いイヤホンと、管理ソフトiriver+が収められた8cm CD-ROM、USBケーブル、説明書、そして本体です。 
 
 本体は操作面が窪んでおり、異様な感じです。下の写真で、縁の部分がせりあがっているのがお分かりいただけますでしょうか。なお、操作はフラットパネルを押し込んで行うようになっています。ボタンは突起しておらず、操作面を見ずに操作を行うのは困難です。そして、ボタンの機能は窪み文字で表されているのですが、下の写真のように、極めてボタン位置は解りにくいです。操作性は最悪と言ってよいでしょう。
 
 
 本体底面にはイヤホンジャックとUSBジャックが設けられています。
 
 
 電源を入れたところです。下の写真で1235と表示されていますが、これは現在時刻を示しています。搭載された、カラー液晶画面は視野角が広く、バックライトも明るく、視認性に優れています。
 
 さて、このE30ですが、出来が良くありません。内蔵されたアンプはイコライザーの設定にょっては簡単に音割れします。SRS WOW HDは搭載されているのですが、アンプの容量が小さいため、SRS WOWの力を生かしきれません。動画再生はSMVと呼ばれるフォーマットでエンコードしなおさなければなりません。ボタンは押しにくい上にその位置が解りずらいもので、最悪です。とにかく取柄の無いひどい製品です。正直、これを買うなら、少し前にレビューしたCOWONのiAudio 9の方が音質的には何倍も優れていますし、動画再生であれば、中国メーカーのメディアプレーヤーの方が安くてずっと大きな画面が付いています。
 
操作性の悪い製品は、ユーザーを軽視しているとしか思えないものです。昔のiriverのようなユーザーの意見を重視する製品作りに、今一度立ち返ってもらいたいものです。