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Kanen KM-902.

久しぶりに中国製イヤホンのレビューです。このところ、専らの興味は中国のKanenというブランドのイヤホンです。やはり、中国というお国柄もあってか、有名高級イヤホンに形だけ似せた品物が多いのですが、意外にも実力を伴った製品が少なくありません。
今回レビューする、Kanen KM-902はSENNHEISER IE7に形を似せたイヤホンです。本家SENNHEISER IE7が二万円から三万円という価格で販売されているのに対して、今回レビューするKanen KM-902はfocalprice.comでus$3.82と破格のお値段です。しかも、focalprice.comは送料を必要としませんので、us$3.82ぽっきりではるばる香港から品物が飛んできます。

では、focalprice.comから転記した商品説明から見てみましょう。

Kanen KM-902 Poratble Stereo In-ear Earphone (Black)

  • Simple, fashional and exquisite design offers users convenience.
  • Ideal for voice and video chat, music, PC gaming, movies, and voice recognition.
  • Compatible with portable music player.
  • Reverting natural sound.
  • Exact inner structure.
  • Unique design.
  • With a balanced voice performance, comfort the sponge padand stylish appearance, this earphone becomes the first choice of game players.
  • Frequency response 20-20,000Hz.
  • Speaker size: 10mm.
  • Impedance: 16Ohm.
  • Sensitivity: 95dB.
  • Cable length: 1.2m.
  • 3.5mm connecters plug jack.
 
Product Details (including package):
weight:57 g
size:17*8*3 cm

Pack including:
1 × Kanen KM-902 Poratble Stereo In-ear Earphone
4 × Earcaps

スペック面では、ドライバ能率が95dBと低めですが、その他特に注目すべき部分はありません。再生周波数帯域も20~20,000Hzとごく普通です。もっとも、イヤホンの再生周波数帯域と言うのは全くアテになりませんので、気にする必要すらない数値です。

さて、いつものようにfocalprice.comから送られてきたの白いクッション付き封筒を開けると、注文した品物が顔を出します。


今回届いた品物は、以下の四つです。写真左側から、Kanen KM-901,Kanen KM902,Kanen KM-91,Kanen KM-93です。この中で、Kanen KM-93だけはマイク付きイヤホンです。


これが、Kanen KM-902です。赤を基調としたパッケージは、なかなか見栄えがします。Kanenというメーカーはパッケージングが上手で、中国製品にありがちなチープさがありません。このまま日本の電気屋さんに並べても、十分に通用すると思えるパッケージです。


六か月の無償修理が保障されています。と言っても、日本にはKanenの正規代理店は無いので、修理や交換には送料やら何やらかかることを考えると泣き寝入りすることになるでしょう。ただ、focalprice.comは、根気よく交渉するとそれなりの対応をしてくれます(経験あり)ので、何とかなるかも知れません。

パッケージから取り出したところです。イヤホン本体と、交換用イヤーピースが二組添付されます。


イヤホンのドライバ部分です。SENNHEISERのie7を模した形なのですが、独特の形です。ただ、実際に使ってみると、装着感は上々で、長時間の使用でも耳が痛くなるようなことがありません。


ドライバ部分には、ドライバの背圧を逃す為と思われるスリットが設けられています。このスリットからの音漏れは若干ありますが、低いレベルであり周囲に迷惑を掛けることは無いでしょう。


それにしても、変な形です。左右の形状が異なりますので、暗がりでも左右の区別がつきます。


プラグ部分はごく普通のΦ3.5mmステレオミニプラグです。端子部分は金メッキが施されており、ストレート型の形状です。


ケーブルはY字型で、分岐部分は柔軟性のある樹脂でモールドされています。このモールドには、Kanenと書かれたエンブレムが貼り付けてあります。


そして裏側にはCHINAと書かれたエンブレムが貼り付けられています。


パッケージのスペック記載部分です。focalprice.comの商品説明と一緒です。


装着ですが、下の写真のように、ケーブルを耳の上を通す、所謂シュアー掛けで使用するように書かれています。


さて、実際に使用した感じですが、シュアー掛けで使用する為もあり、タッチノイズは少なめです。また。装着感がかなり良く、使用中にずれることもありません。また、装着したままごろ寝をしても外れることもありません。耳との一体感が高く、邪魔になることはありません。

肝心の音質ですが、Kanenのイヤホンにしては珍しく、ドンシャリ感が抑えられています。逆に、Kanenのイヤホンで特徴的な高音域の華やかさが無く、Kanen愛用者の感覚からすると、少しさびしい鳴り方をします。
低音域もやはり特徴の無い鳴り方です。量も質も悪くありませんが、取り立てて評価するほどの良い点もありません。
中音域は過不足無く出ており、質感も音場表現も悪くありません。

特筆すべきは装着感の良さと、遮音性の高さです。電車バス内での使用では、遮音性が高いため、音楽に集中できるでしょう。

以上纏めますと、フラットな特性で、低音域から高音域まで実用上全く問題ない程度の再生周波数帯域を持っています。ドライバ能率は低めですが、遮音性が高いため、さほど音量を上げなくても音楽に集中できる環境を作り出せるでしょう。そして、装着感は大変良く、長時間の使用でも苦痛を感じることはありません。

us$3.87という価格は、Kanenのイヤホンの中でも最低価格レンジに位置しており、お世辞にも高級感は無いのですが、実用性は非常に高く、フラットな周波数特性は再生するジャンルを問わず幅広く使えるでしょう。SENNHEISER IE7の形状をまねることで、極上の装着感と遮音性を手に入れたKanen KM-902は低価格イヤホンの傑作です。見た目の高級感にこだわらなければ絶対のお勧めの品物です。