Gadgets.‎ > ‎

Kanen KM-903.

中国製イヤホンのKanen KM-903です。型番からすると、Kanen KM901やKanen KM-902の兄弟分で、2009年以降に発売された、比較的新しいイヤホンと思われます。
 
このところ立て続けにレビューしている、Kanen KM-9xxシリーズはドンシャリ傾向やかまぼこ型の周波数特性がずいぶんと抑えられており、フラットな周波数特性に近づいているように感じられます。特に、最近レビューを行った、Kanen KM-902は安価な価格設定にもかかわらず、非常に素直な鳴り方でした。さて、今回レビューするKanen KM-903はどうでしょうか。focalprice.comでの購入時価格はus$4.08で、Kanenのイヤホンでは中の下の価格帯に位置する商品です。
 
まずは、いつものようにfocalprice.comの商品説明から見てみましょう。
 

Kanen KM-903 Poratble Stereo In-ear Earphone (Black)

  • Simple, fashional and exquisite design offers users convenience.
  • Ideal for voice and video chat, music, PC gaming, movies, and voice recognition.
  • Compatible with portable music player.
  • Reverting natural sound.
  • Exact inner structure.
  • Unique design.
  • With a balanced voice performance, comfort the sponge padand stylish appearance, this earphone becomes the first choice of game players.
  • Speaker size: 10mm.
  • Frequency response 20-20,000Hz.
  • Impedance: 16Ohm.
  • Sensitivity: 96dB.
  • Cable length: 1.2m.
  • 3.5mm connecters plug jack.
Product Details (including package):
weight:58 g
size:17*8*3 cm
 
Pack including:
1 × Kanen KM-903 Poratble Stereo In-ear Earphone
4 × Earcaps

気になるのが、ドライバ能率です。ドライバ能率に関しては、最近のKanen KM-9xxシリーズは押し並べて低めです。欲を言えば、100dB位はほしいところです。そのほかのスペックでは特に目立ったところはありません。

パッケージの方は、赤を基調とした、なかなか見栄えのするパッケージです。

パッケージ裏面には、スペックと簡単な説明が書いてあります。


最近のKanenの製品には6カ月保障と書いてありますが、日本国内には正規の販売代理店がありませんので、6か月以内に壊れたとしても恐らく泣き寝入りでしょう。普通に考えれば、間違いなく送料の方が製品価格より高く付きます。


パッケージを開けたところです。イヤホン本体に、交換用のイヤーピースが二組添付されます。


イヤホンのドライバ部分です。音道は耳の穴にフィットするように傾いて付けられています。ドライバ部分には息抜き用の穴が設けられていませんので、一見密閉型のように見えますが、よく見ると銀色のストライプの後ろ側にドライバの背圧を逃すためのスリットが設けられています。下の写真で、銀色の帯の右側に僅かな隙間が設けられているのが確認できます。従って、このKanen KM-903は半密閉型の構造となっています。音漏れはありますが、十分低いレベルであり、周囲に気を遣う必要は無いでしょう。


上の写真の反対側です。イヤーピースが傾いて装着されていることが解ります。


ドライバの上側から写した写真です。どの程度音道が傾けられているのかがよくわかります。
音道が傾いて設けられている為、左右のドライバが対象形状となっており、暗い場所でも左右の判別が付きます。


音道の出口部分は、金属製の網で塞がれています。


ケーブルは左右同一の長さの、所謂Y字型となっています。ケーブルの分岐部分は、柔軟性を持った樹脂でモールドされています。絡み防止用のスライダーは設けられていませんが、ケーブル分岐部分で左右のケーブル間に距離を持たせてありますので、左右のケーブルは絡みにくくなっています。
ケーブル分岐部分には、”CHINA”と記載されたエンブレムが貼り付けられています。
 
"CHINA"の裏側には、"Kanen"と書かれたエンブレムが貼り付けられています。このエンブレムは少しだけ高級感があります。そして、貼り付ける手間もかかっていると思われますが、このエンブレムは無くても良いような気がします。


プラグ部分は、ストレート型のΦ3.5mmのステレオプラグとなっており、金属部分は金メッキfが施されています。 


スペック表記部分の拡大です。focalprice.comの商品説明と同一です。


さて、肝心の音質ですが、Kanen KM-902が素直なフラットな鳴り方だったのに比較して、このKanen KM-903は低音域にボリュームを持たせています。ボリュームを持たせているのは、かなり低い周波数帯域の部分であり、中音域をマスクしてしまうようなことはありません。

中音域から高音域に関しては、概ねフラットに近い周波数特性で、変な誇張や省略は感じられません。個人的な好みから言えば、もっと高音域に華やかさがあっても良いのではないかとおもいます。

総合的には、なかなか好感のもてるイヤホンです。低音域に誇張はあるものの、音を濁すようなことは無く、素姓の良い鳴り方です。難を言えば、付属のイヤーピースがやわらかすぎて腰が無く、装着時の気密性が今一つです。装着位置や角度を上手い具合に調整すれば、気密性は保てるのですが、100円ショップで売られている汎用のイヤーピースに取り換えてしまった方が良いでしょう。

確実にお値段以上の実力を持ったイヤホンです。絶対のお勧めイヤホンです。