中華イヤホンのKanen MC-702を入手しましたので、評価してみました。このイヤホンは、Kanenのイヤホンで最も価格が安いもので、購入時の価格はus$3.87でした。このイヤホンは、Φ10mmのドライバを使用し、スペック上の再生周波数が10~28,000Hzで、Kanon(Kanen)でも評判のよいKanon MD-52と同一のドライバが使われていることと思われたので購入しました。Kanon MD-52は評判が良いだけあって、聴感上3kHzあたりに少し癖がありますが、程良く締った量感十分な低音域と華やかに鳴る高音域を持っており、聴感上の再生帯域の広さは特筆に値するイヤホンでした。 さて、スペック上は同じ再生周波数帯域を持つ、Kanen MC-702はどのような音を聞かせてくれるでしょうか。 まずはいつものように、focalprice.comの商品説明を見てみましょう。 Kanen MC-702 In-ear Headphones (Silver)
Product Details (including package): focalprice.comから届いた、見慣れた白い封筒の封を切ると、Kanen MC-702が顔を出します。weight:57 g size:18*7*4 cm Pack including: 1 × Kanen MC-702 In-ear Headphones 4 × Earcaps ![]() Kanon MD-52やKanon MD-51の断面が三角形をしたパッケージとは異なり、Kanen MC-702のパッケージは、断面が半円形をしています。ただ、開けにくさはKanon MD-52やKanon MD-51と同様で、本当に開けにくいパッケージです。 さて、肝心の音質の方ですが、既にブログの方では書いてしまいました。 再生周波数帯域は広く、低音域から高音域まで十分に伸びています。ただし、聴感上200~350Hz付近が異様に強調されており、非常に気持ち悪い音です。200~350Hz付近の異様な量の多さで、低音域と中音域がマスキングされてしまっています。大変広い周波数帯域を持っていながら、特定の周波数帯域が異様に強調されているため、音全体が汚染されているような感じです。恐らく、ハウジングの容量が不適当で、特定の周波数が強調されてしまっているように思われます。 残念ながら、この傾向はエージングによって解決することはありませんでした。 Kanenの製品の中では、Kanon MD-71に次ぐクズイヤホンでした。 |
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