トイデシカメです。DVと書いてありますので、動画撮影が主な目的で、スチル撮影も一応可能です。こういったおもちゃのカメラは過去にも使ったことがあります。その当時ですから、画素数は三十万画素という如何にもおもちゃでした。電源は単㈣電池で、メモリは内蔵のみで二十七枚の撮影が可能でした。内臓メモリからのデータの取り出しは、専用のアプリケーションが必要で、汎用性の低いものでした。 今回購入したものは、五百万画素の画素数で、記録媒体はマイクロSDカードです。毎秒三十コマの音声付動画の撮影も可能で、モーションデテクト機能も付いています。ストロボライトこそついていませんが、カメラとしての一通りの機能は設けられています。そんなトイカメラ、購入時の価格はus$21.06ですから、日本円に換算して二千円未満とかなりお安くなっています。 では、いつものように購入元のfocalprice.comに記載の商品説明を参照してみましょう。 SC508 Mini Super HD multifunction Camera Support 32G SD Card (Black)
-
Mini shape designed camera.
-
Function includes photographing, video recording, voice recording, motion detection, webcam, and USB flash drive.
-
Supports 32G TF card.
-
Picture formats: JPEG, 1600*1200.
-
Output video: AVI, 1280*960 @ 30fps.
-
Uses built-in 1100mAh rechargeable lithium battery.
-
Charging time: 2-3 hours.
-
Battery working time: 80 minutes.
-
Output interface: USB 2.0.
- Operating System: Windows Me / 2000 / XP / Vista etc.
Product Details (including package):
weight:164 g
size:11*7.5*4.5 cm
Pack including:
1 × Camera 1 × Charging Cable 1 × Driver Disk 1 × Connecting Cable 1 × Charger 1 × User Manual
おもちゃでは有りますが、なかなか結構なスペックです。記録媒体についてはSDと書いていたりTFと書いていたりと統一されていませんが、実際にはマイクロSDカードを使います。商品説明にはTF cardと書いてある部分がありますが、中国ではマイクロSDカードのことをTFカードと表記するようです。 到着した商品は下の写真のような黒い缶に入っています。  黒い缶から中身を取り出してみました。充電用USBケーブル、データ転送用USBケーブル、携帯用充電器と接続ケーブル、そしてカメラ本体とストラップが同梱されます。下の写真には写っていませんが、このほかに説明書のデータが収められたCDが付属します。説明書はじっくり読まなければなりません。無論、日本語表記はありませんが、特にカメラの日付と時刻の設定は他のカメラでは先ず見かけない方法ですので、説明書が無ければ内臓時計の設定が出来ないと思ってください。 内臓時計の設定を簡単に説明しますと、カメラをUSBケーブルでPCに接続し、ブロックデバイスのルートディレクトリに日付・時刻・日付表示有無を書いたファイルと"time.text"というファイル名で作成し、PCから取り外すという少々面倒な方法で行います。説明書が無ければ先ず無理でしょう。 カメラ本体です。申し訳程度にファインダーらしきものが付いていますが、全くあてになりません。というか、ファインダーを当してしまうと何も見えません。カメラを向けた方向が明るいか暗いか程度しか判断できません。このカメラ、動画モード、モーションデテクト、スチル撮影、音声録音の機能が備わっていますが、赤と青に光るインジケーターの点灯状態で判断する外ありません。モードの判別は少々難しいです。 このカメラはかなり小さいです。下の写真では十円玉と比較してみましたが、小ささが良くわかると思います。このカメラですが、撮影時にシャッター音が流れることもありませんし、ストロボが光ることもありません。そして、手のひらに簡単に隠れてしまう程の大きさしかありませんので、隠密撮影にはもってこいでしょう。従って、悪用は禁物です。 さて、実際に撮影してみたのですが、照度の低い環境では手ブレが激しく出ます。動画の場合には、カメラを上下左右に振りますと、画面が波打つような現象が発生します。低照度の環境では残念ながら満足な撮影は出来ません。しかし、それなりの照度がある環境では、思いの外シャープな写りです。色の再現も悪くありません。 固定焦点のレンズですので、なんとなくピントが甘いのは仕方の無いことでしょう。メモ撮影用としてはそれなりに使えるのではないでしょうか。間違っても保存用の写真撮影に使えるような上等なものではありません。あくまでおもちゃであることを念頭に置いて使うのであれば面白いでしょう。 スチル撮影モードでは、何故かシャッターボタンを押すたびに三コマづつ撮影されるのですが、これが正しい動作なのか、あるいは設定上の問題なのか、はたまた初期不良なのか良くわかりません。 |