またまた中華イヤホンに手を出してしまいました。 今回購入したのは、安価なイヤホンブランドであるQKZのCK10というモデルです。先ずはスペックから見ていきましょう。ただし、このスペックについては、サイトによって違いがあり、全くあてにならないことを予め申し上げておきます。 ツッコミどころは満載ですね。トランペット直径なんて、なんのことかわかりませんよね。恐らくドライバ径だとは思います。インピーダンスに関しては数値が記載されていませんでした。 このQKZというブランドなんですが、結構な粗製乱造メーカーのようで、後から後からイヤホンを出してきます。何れも安価な商品で、ドライバについてはダイナミックドライバしかないと思います。購入時の金額は、¥716で、その他に送料が¥314かかりました。合計で¥1030でした。片側3ドライバ、両側合わせて6ドライバのダイナミックドライバが搭載されたイヤホンとしては、お安めではないでしょうか。 販売サイトの画像を張り付けましたが、なかなかカッコいいですね。 もう一つ写真を転載しておきます。今回購入したのはこのタイプです。シェルは透明赤色の樹脂製です。ケーブルはより線タイプで、マイク付きのものにしました。 部品の展開図を見つけましたので、販売サイトから転載しました。片側3個のドライブが入っていることが誇らしげに書いてあります。 では、実際に送られてきたものを見てみましょう。キャリングケースとしても使用できる樹脂製のケースに入っています。 ケースからイヤホンを取り出してみました。イヤホンはビニール袋に入っていました。 イヤホンを取り出してみました。なかなかカッコいいです。ケーブルはより線タイプで、しなやかです。写真ではちょっと見ずらいですが、シェルには大き目のベントホールが設けられています。従って、遮音性は低めで、音漏れもある程度あります。プラグ形状はストレートで大きめです。要所要所に金属パーツが使われていて、値段の割には豪華に見えます。さて、気になる音の方ですが、良くも悪くもダイナミックドライバらしい鳴り方です。片側3個のドライバが使われているのですが、チャンネルデバイダのような回路は見当たりませんので、フルレンジのドライバが3個並列に接続されているのではないかと思います。 このイヤホンだけを使っているのなら恐らく満足するのではないでしょうか。しかし、他の出来の良いイヤホンと比較すると残念な鳴り方に聞こえるでしょう。特にバランスドアーマチュアドライバを使用したイヤホンと比較すると、バランスドアーマチュアドライバのカッチリした鳴り方に比較して、このイヤホンはダイナミックドライバ特有の、やや曖昧な、エッジのぼやけた鳴り方です。 ダイナミックドライバを使用したイヤホンは、得意分野である低音域を重視することが多いのですが、このイヤホンも低音域を強調した鳴り方です。ベントホールが設けられていることから、密閉型のようなダンプの効いた低音ではなく、ブヨブヨした低音になっているのは残念です。一方、中音域は低音域にわずかに汚されてしまっており、特にボーカルは口が大きく音像定位はあやふやです。高音域はしっかり出てはいるのですが、輪郭の甘さが気になります。 音質は¥1000以下という価格の割には良いと思います。良くできたイヤホンを知らない人であればこれで十分ではないでしょうか。他と比較せずにカジュアルに使うのであれば良いイヤホンだと思います。 |
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