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QKZ-KD6

最近は、BA(バランスドアーマチュア)ドライバを使用したイヤホンが手軽に手に入るようになってきました。実際に二つのBAイヤホンを購入し、使用してみました。予想通りフルBAのイヤホンはきらびやかで繊細な鳴り方で、それに関しては非常に好感が持てました。しかし、低音域の力強さという点ではDD(ダイナミックドライバ)には敵わないと思いました。結果として、ドンシャリで押し出しの強い鳴り方を好む私としましては、BA+DD構成のハイブリッドイヤホンに軍配を上げました。
BAの場合、振動版の面積を大きくすることが難しいことと、分轄振動を積極的発生させることが難しい構造の為、一つのドライバで低音域から高音域までを受け持たせることは困難なのでしょう。そのため、チャンネルディバイダで電気信号を周波数帯域ごとに分け、それぞれを受け持つドライバに信号を送り込むマルチドライバ化が進んでいます。
一方DDの場合は、フルレンジドライバ一発に直接電気信号を送り込む形態のイヤホンが主流です。よく出来たイヤホンならフルレンジ一発で下は数Hzから、上は40kHzくらいまで再生できます。
そんな、DDイヤホンの世界でもマルチ化をした異端の製品があります。今回購入したのは、QKZ-KD6というイヤホンで、片側に3つのドライバを配し、両チャンネル合計で6個のDDを搭載したイヤホンです。そもそもマルチ化をしなくてもそこそこの性能は発揮できるDDドライバを敢えてマルチ化する意味はあるのか?そのあたりを感じ取ってみたいと思います。まずは、スペックから見ていきましょう。

 Brand  QKZ
 Insert the head(たぶんプラグ径)  3.5mm
 Resistance(恐らくImpedance)  32Ω
 The Sensitivity  106±3dB 
 Wire material  Single crystal copper plating silver
 Frequency response range  10 - 30,000Hz
 The class type  Audio tape mike headphones(意味不明)
 The headset line length  1.2m
 Wearing a way  In-ear
 Drive three cell  2×6.8,2×4.8,2×5

あえて、販売者の記載したスペックをそのまま転記しました。結構ツッコミどころはあると思いますが、あくまで販売者の書いた内容です。
この記載内容が正しければ、なかなか期待できるスペックではないでしょうか。販売者のページから、宣伝文句の部分を切り出してみました。

なんか、カーボンファイバーが使われていると書かれていますが、これは何かの間違いではないかと思います。販売価格から言っても、そんなに高級な素材は使えないのではないかと思います。それから、チャンネルデバイダ回路のイラストも描かれていますが、これもツッコミどころ満載ですね。細かいところを挙げていけばきりがないので、スルーしておきます。

パッケージの方は、樹脂製のケースに紙製のスリーブが被せてあります。

パッケージ裏側です。この製品、スペックは何処にも書いてありません。保証書の類も同梱されていません。まあ、その程度の製品という事なのでしょう。

スリーブを外してみました。樹脂製のケースは、イヤホンを収納しておくケースとして継続利用ができるでしょう。これはちょっと嬉しい配慮ですね。

ケースを開けてみました。ケース内は間仕切りのようなものは無く、イヤホンと付属品が無造作に詰め込まれています。

中身を全部出してみました。このイヤホンは、ケーブルの取り外しはできないタイプです。ケーブルを耳の上に回して装着する場合に使用する樹脂製スリーブは分離できるようになっています。装着方法に応じてスリーブを使用するか否かを選べるようになっています。

今回は、マイク付きタイプを選びましたので、プラグは4極タイプとなっています。一応金メッキが施されています。

マイク付きタイプですので、通話開始/終了ボタンが右側のケーブル中ほどに用意されています。ケーブル自体は、より線に薄く透明な樹脂をかぶせたものとなっています。外皮がありますので、その分しなやかさはやや乏しいものとなっています。

スリーブを装着してみました。スリーブ自体は適度にしなやかです。

イヤホン本体部分です。丁度耳に入る側から見ると、うっすらドライバが確認できます。イヤーピースを装着する部分は真鍮のように見える金属製で、出口側は赤色の樹脂製メッシュが装着されています。特に雑なところもなく、それなりに丁寧に作られているように見えます。

鳴らしてみたのですが、これがバッチリ私好みの音でした。一言でいえば嫌味の無いドンシャリです。低音はかなり下の方から出ています。中音域は、やや後退した感じがあります。ただし、定位はしっかりしていて、ボーカルはきちんと真ん中から出ています。高音域はBAには一歩及びませんが、キラキラ感のある華のある鳴り方です。
遮音性は特別高くありません。ただし、目視した範囲ではユニット部分にベントホールは見られませんでしたので、より高い遮音性が必要であれば、イヤーピースを交換することによって改善することでしょう。
流石DDイヤホンだけあって、ドライバを6個も使ってお値段は送料込みで¥1,400程です。Amanozでは¥8,000オーバーで販売しているお店もありましたので、可能であれば中国のショッピングサイトから購入した方がお得です。
正直DDを6個も搭載した、ちょっとやっちゃった系の色物商品かと思ったのですが、予想の数段上を行くイヤホンでした。お値段も格安ですので、話のタネに一個持っておいても損はないと思います。結構マジでお勧めの商品です。
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