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嘘pod nano.

iPodに形が似たポータブルメディアプレーヤーです。生産国の中国では、MP4プレーヤーと呼ばれていますが、MP4形式の動画が再生できるわけではありません。このプレーヤーは、AMV形式の動画再生ができますが、何らかの動画が再生できればMP4プレーヤーと呼ばれているようです。ちなみにMP5プレーヤーというのもあります。MP5になりますと、RM(リアルメディア)形式の動画が再生できるようです。
さらに、上には上があるようで、MP9なるものもあるようです。こちらはどうやら動画の録画ができるものを指すようです。中国独特の呼び方ですね。

さて、ではfocalprice.comに記載されていたスペックから見てみましょう。
  • Brand new and high quality.
  • Compact in size and easy to carry.
  • Beautiful outlook and elegant in design.
  • Metal shell, made of best material, durable to use.
  • Good touch feeling and can act as 4GB USB flash drive.
  • Quick start and Support multi-language: English, Chinese, Japanese, Korean, French, Italian, German, Spanish, Swedish, Portugal, Thai.
  • Non-OEM Ipod 4th Gen product, can play MP3/WMA music and WMV/MTV video.
  • It also has the function of photo, e-book, FM, record, etc.
  • Built-in rechargeable Li-ion battery via charger or 30PIN USB cable to PC.
  • 4GB large capacity enables you to store whatever useful information you want.
Product Details:
weight:112 g
size:10.3*5*4.5 cm

Pack including:
1 × 4GB MP4 Player
1 × 30PIN USB Cable
1 × Earphone

focalprice.comさんのスペック表示はいつものことながらそっけないです。その上、間違いがかなり多いですね。表記の間違いについては後ほど。

価格は、購入時点でus$22.5でした。しかも送料込みです。4GB搭載のポータブルメディアプレーヤーが二千円そこそこで買えるのは驚きですね。この手の中華ポータブルメディアプレーヤーは、個人的にはかなり好きです。確かに故障も多いですし、品質も最悪です。それでもお値段は安いですし、一応の機能はそろっています。そして、真正iPodにはないFMラジオが標準搭載されていたり、WMA(Windous Media Audio)の再生ができたり、音声の録音機能がついていたりと、真正iPodよりも機能的には上だったりします。まあ、完成度はかなり低いですけどね。おおらかな気持ちで使えば、腹の立つような不具合も不出来もありません。

さて、それでは外観から見てみましょう。
先ずは正面から。真正IPodに比較して必要以上にテカテカしていて、如何にも安物の雰囲気が漂います。ちなみに、クリックホイールの機能は省略されていて、クリック操作のみ有効です。ということは、まあるい形をしている必然性は全くなくって、そのあたりはれっきとしたパクりなわけです。


裏側です。もちろんリンゴのマークはありませんね。でも、一昨年、中国に行った際に買ったものにはしっかりとリンゴのマークが彫られていました。容量を示すシールが貼られていますね。でもなんでこのシールがちょっと高級感漂うホログラムシールなんでしょう?逆にダサイと思うのは私だけでしょうか?


実際に起動してみると、メニュー画面は真正iPodに似せてありました。ていうか、iPodと表示しちゃってますね。権利関係かなりまずいですね。
でも、真正iPodの画素数は320×240ですが、こちらの嘘podは160×120で、画素数は四分の一です。でも、雰囲気は出ていますね。



画面は暗いですが、AMV形式の動画もしっかり再生できています。でも、focalprice.comのスペックにはWMV/MTV形式と記載されていました。MTV形式とAMV形式はかなり似ていますので、MTV形式の再生もできるかもしれませんが、普及度からいえばAMV形式と記載した方が良いのではないでしょうか。しかも、購入時に入っていたテスト用のファイルはAMV形式でしたよ。それから、WMV形式のビデオは再生できません。


それから、も一つ難点がありますね。日本では、AMV形式のファイルなんて全く知られていません。まして、AMVのエンコーダー持ってるのはよっぽどの好き者しかいないです。でも、この商品にはエンコーダーソフトが付属していないんです。ここで、一般的な常識人であればお手上げですよね。まあ、知っている人ならば、s1mp3.orgからMP3 Player Utilitiesをダウンロードして使うんでしょうけどね。

さて、中華品質ならではのズッコケ部分を見てみましょう。「イコライザー」が「等化モード」と表記されるのは中華独特ですね。そろそろ誰かがファームウェア製作者に教えてあげたほうがよいと思いますよ。
ちょっと驚いたのが、SRS WOWが搭載されているところです。この手の、中華メディアプレーヤーは沢山試しましたが、SRS WOW搭載は、この機種を含めて2機種だけです。SRSラボのライセンスを正しく取得しているのか否かはかなり疑問です。


そのほかにも、「ジャズ」が、なぜか「ジャーズ」になっていたりします。このあたりも、中華独特のセンスです。


このほか、機能的にもいくつか問題がありまして、内蔵マイクでの録音がノイズだらけだったり、MP3形式での録音がなぜか2秒で終了してしまったりと、なかなかのズッコケぶりで、相変わらず楽しませてくれます。それでも、音楽再生、FMの聴取、AMV動画の再生、JPG画像の表示などの機能には全く問題がありませんでした。
そういった意味では、それなりの水準は維持されています。

しかも、古いモデルだと、USBコネクタの形状が真正iPodとは別物でしたが、この製品ではコネクタ形状は真正iPodと全く同じです。真正iPodのケーブルがそのまま刺さります。ところが、ピンアサインが異なるようで、真正iPodのケーブルでは、データの入れ替えも、充電もできません。ただ、刺さるだけです。


本体上面のスイッチは、真正iPodであればホールドスイッチですが、嘘podでは、バッテリー切り離しスイッチになっています。悲しいかな、中華podは暴走することが多く、そんな場合にこのスイッチを一旦OFFにしてからONにすることで暴走を食い止めます。

かなりネガティブなことばかり書きましたが、なかなか面白い商品ですよ。しかも、お値段がお安いので、壊れてもそれほど精神的ダメージが多くありません。お昼ごはん2回分でこれだけ楽しめる商品というのは、世の中それほど多くないと思います。