師走の上野近辺を散策してみました。 まずは、アメ横です。この時期のアメ横は一年で最も混む時期です。警察官が立て看板を持って整理をしています。アメ横は左側通行になっていました。ということは、右側にあるお店で買い物はできないわけです。右側のお店で買い物するときにはどこかで引き返さないといけませんね。 街でよく見かける「悔い改めなさい」という立て看板を持った人って何なんでしょうか。この看板はスピーカーが付いていて、しゃべるんです。ちょっとしゃべっている内容を聞いたのですが、もうすぐイエスキリストはこの世界を破壊し、新しい世界を作るそうです。そして、イエスキリストを信じる者だけが新しい世界にいけるそうです。新しい世界に行く方法を教えてほしいのですが、立て看板を持っているお姉さんに声を掛ける勇気がなかったので、別の機会に新しい世界に行く方法を聴くことにしましょう。 ![]() 聚楽の並びには「上野松竹デパート」があります。この建物も随分とクラシックで、改装もされておらず、荒れ放題になっていますので、近々に建て替えられるのでしょう。「上野松竹デパート」の一角に100円ショップのシルクが店を開いています。100円ショップと言うのは季節感があって、ちょっと覗くだけでも結構楽しいものです。 この時期ですから、店頭の目立つ場所に正月の飾り物が並べられています。正月飾りも100円で売られていると気軽に飾れるのでよろしいですね。 100円ショップで売られているもので、最高の優れ物は、このレジャーシートだと思います。保温性が高いので、夏の日差しを避けることができます。また、これを敷物にすれば寒さも防げます。そのほか、冷凍食品をくるんでみたり、こたつの下に敷いてもグッドです。とにかく色々使える優れ物です。お勧めです。 さて、目指す上野公園への近道がこんなところにあります。看板もしっかり出ているのですが、この近道を使う人は意外と少ないです。 写真左手の階段を昇っても良いのですが、エレベーターもあります。階段で登るのはちょっと骨が折れますので、エレベータの利用をお勧めします。 近道を抜けると、「上野の森美術館」のすぐそばに出られます。 上野公園を芸大の方に歩いて行くと「正岡子規記念球場」があります。いつもは草野球チームが試合をしているのですが、さすがに年末のこの時期は野球をやっている場合ではないようで、誰もいません。 JR上野駅に面した東京文化会館は閉館していました。ここの大ホールでは、毎年大みそかは年越しコンサートが開催されます。 東京文化会館の裏手にはNHKの車両が停まっていましたので、NHKの収録が行われるのではないかと思います。 上野公園の噴水はフェンスで覆われていました。 フェンスの中を覗いてみました。池の水はきれいに抜かれていました。近くにあった掲示によると、樹木を整理し、日当たりを良くするのに合わせて、噴水もリニューアルされるようです。 国立博物館が見えてきました。この独特の建物は、重要文化財に指定されており、国立博物館最大の展示物です。 国立博物館の一角にこんな建物があります。嘗て京成線の博物館動物園駅として使われていた建物です。この駅は、つい十年ほど前までは使われていました。 以前は気がつかなかったのですが、「博物館動物園駅跡」というレリーフが取り付けられています。 国立博物館の裏手には「国際子ども図書館」があります。こちらもなかなかクラシックで立派な建物です。 児童書を集めた図書館としては、世界でも指折りの規模とのことです。 こちらは「上野東照宮」です。日光東照宮の陽明門のように、白い胡粉に彩られた建物があるのですが、残念ながら現在は改装中です。 この場所は、映画「喜劇 駅前旅館」のロケで使われています。フランキー堺演じるマンネンさんが「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥー」と呟きながらウロウロするのはこの辺りですね。 これは大仏パゴダです。薬師如来が安置されています。ここは寛永寺の管理となっています。現在の寛永寺は随分と小さくなっていますが、嘗ては上野の山全体としのばずの池が寛永寺の寺領だったそうですが、明治に開催された博覧会の会場として使われる目的で国に提供されました。それ以来、旧寛永寺の寺領には文化施設が多く作られました。 上野公園から、しのばずの池に降りる階段ですが、この階段は独特です。奇数段目と偶数段目の幅が違うのです。広い段と狭い段が交互になっていますので、どちらか片方の足に負担がかかってしまうのです。この階段を下りる時には、みなさんよちよち歩きの子供が階段を降りるときの様な足取りになってしまいます。 変な階段を下りると、しのばずの池があります。 池の中心部にある弁天堂のそばに、長谷川利行を記念した碑があります。いまの世の中では、長谷川利行の様な、篤志家を頼って日本国中を放浪するような生き方というのはむずかしいのでしょうね。 長谷川利行の詠んだ歌を記した碑も建てられています。こう書かれています。 人知れず 朽ちも果つべき身一つの いまがいとほし 涙ぬぐわず 己が身の影もとどめず 水すまし 河の流れを 光りてすべる しなばずの池は駅伝発祥の地でもあります。 盛夏には紅色のハスの花が咲き誇る池も、枯れたうてなをの残すだけです。カモメが羽を休める風景は寒々と冬らしさが漂います。 |
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