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Feb. 2,2014

秩父一人旅の二日目です。今日の旅のスタートは、昨夜宿泊したゴルフ場からです。昨日は夕刻ということもあってガラガラだったゴルフ場ですが、今朝は日曜ということもあってか、結構な人出で賑わっています。これからどんどんとゴルフ場にやってくる人たちとは逆に私はゴルフ場を後にします。

ゴルフ場の駐車場からは秩父の街並みが一望にできます。こうやってみると、秩父という町が盆地であることがよくわかります。

一夜の宿を後にして、最初にやってきたのが和銅遺跡です。日本で最初に作られた和製の通貨である和同開珎の材料である自然銅の採掘場所跡です。ここで取れた銅は純度が非常に高く、精練が要らなかったほどであったと伝えられています。ここでとられた銅は遠く奈良の地まで運ばれ、そして和同開珎として鋳造されました。

和銅露天掘りの跡が残されているのですが、その場所は谷の底で、狭隘な山道をしばし進まなければなりません。

そんな和銅遺跡の傍らには、和同開珎を模したモニュメントが建てられています。ここは日本の通貨発祥のちなのです。

山の斜面には、往時の自然銅を露天掘りした跡が残されており、現在でもはっきりと露天掘りによって作られた窪みを確認することができます。数百年前の槌音が今でも聞こえてきそうな、そんな不思議な感覚に包まれる、そんな場所です。

和銅遺跡を後にして、国道140号線沿いにある、道の駅秩父までやってきました。実は、昨夜も一度来ているのですが、その時は闇にまぎれて秩父のシンボルである武甲山を見ることはできませんでしたが、今朝はその堂々たる山体を見ることができました。秩父の街を見下ろすように、あるいは秩父の街を守る盾のような山容は実に見事で、武甲山あっての秩父であることを認識させられます。こんな見事な山容を毎日見ることのできる秩父の人々は幸せだと思います。

秩父の街を後にして、国道140号線をひたすら山梨方面に向けて走ります。途中、道の駅大滝温泉に立ち寄りました。そこには雁坂峠の歌碑があります。これから通過する雁坂トンネルができるまで、不通の国道と言われた国道140号線雁坂峠ですが、その峠越えが如何に厳しいものであったのかを覗わせる詩です。

さて、この道の駅大滝温泉ですが、「温泉」という名のとおり温泉があり、立ち寄り入浴ができます。

道の駅大滝温泉から走ること数分で三十槌の氷柱があります。冬の間、滝が完全に氷結し、氷柱となった姿を見ることができます。写真では残念ながらスケール感が伝わらないのですが巨大氷柱です。三十槌の氷柱は二つの場所に分かれており、一つ目は天然の滝が氷結したもので、もうひとつは人工的に水を凍らせて作ったものです。↓の写真は天然の氷柱です。天然の氷柱から数十メートル先に人口の氷柱が作られています。

これから人口氷柱ゾーンなのですが、これが驚くほど・・・。

巨大です。写真では巨大さが伝わりませんね。実は写真を撮っている場所と氷柱の間には川が流れており、結構な距離があるのですが、それでも全体が写真に収まらないほどのスケールです。冬ならではの結構な景色を堪能させていただきました。

次にやってきましたのは、滝沢ダムです。このダムは平成23年3月31日に総事業費2300億円の巨費を投じて作られた、荒川水系最大のダムです。

堰堤から下流方向を眺めますと、つい先ほど通ってきた国道140号線のループ橋が見えます。国道140号線の旧道は滝沢ダムの完成により水底に沈んでしまったため、ループ橋でダムより高い位置に移された新道に接続されました。何年か前にこの場所に来た時は新道は建設中で、今は水底に沈んでしまった旧道をループ橋を遥か頭上に仰ぎながら通過したことが思い出されます。

滝沢ダムは、堰堤の中にある作業路を見学することができます。何もかもが巨大な滝沢で、人の仕業の偉大さを噛みしめました。

昼時には少し早かったのですが、昼食を摂ることにしました。山麓亭というそば屋です。早い時間だったためか、店内は私のほかに店の主人と思われる方と、厨房の方の二人だけでした。広い店内はガラガラだったからでしょう、一つだけある炬燵の席にとおされました。雪見そばをいただきながら、広い窓を通して山間の景色を楽しませていただきました。

雁坂トンネルを抜けるとそこは甲府なのですが、長い長い雁坂トンネルを抜けた途端雪が目立つようになりました。道の駅みとみに立ち寄ったのですが、付近の山肌には白い部分が目立ちます。道の駅みとみのすぐそばにある広瀬ダムはすっかり凍っていました。

広瀬ダムを後にして、甲府の街に降りて行くのですが、フルーツラインまで来ると雪はすっかり姿を消します。

あいにく冬ですので、甲府特産の果物狩りはできませんので、少しだけ足を延ばして勝沼にやってきました。もちろん目当てはワインです。車で来ていますのでテイスティングはできませんので、あてずっぽうに旨そうなワインを少しだけ買いました。後日、飲んでみたのですが、これが大当たり。かなりいけます。そして、無茶安でした。勝沼のワイン、マジでお勧めです。フジッコワイナリーとシャトー勝沼に立ち寄ったのですが、フジッコワイナリーはなかなか上質なワインが揃っていました。シャトー勝沼はマグナムボトルのワインがバカ安で、しかも美味いです。


お土産のワインを買った後は一路東京に向けて帰ります。まだ、時間に余裕があったので、高速には乗らず、塩山から青梅街道で帰ることにしました。途中、柳沢峠で結構な雪が残っていまして、心配だったのですが、幸い路面に雪は残っておらず、凍結も無いようでしたのでそのまま進むことにしました。柳沢峠の茶店は冬季休業中でしたね。

青梅街道で丹波山までやってきました。ここでちょっと休憩です。のめこい湯という立ち寄り温泉で身体を温めます。

と、いうことで、一泊二日秩父一人旅でした。なかなか、これほど身勝手に無計画に行きたい場所に行き、食べたい時に食べたい物を食べ、眠くなったら宿を探して眠るという旅はなかなかできないものです。秩父という、東京から二時間弱の場所なのですが、充実して楽しい時間を過ごさせていただきました。少し暖かくなったら、また、今回のような無計画な旅をしてみたいものです。それとも、誰も出歩かないような梅雨空の下の旅もよいでしょうね。しとしと降る雨にぬれた木々の緑は実に情緒的ですから。