昨年の末に秩父を訪れまして、それから数えること三回目の秩父です。秩父というところは、実際に行ってみると実に見どころも多く魅力的な場所です。そして、箱根や熱海といったべたべたの観光地ほどは混雑もしていません。しかし、意外と知られていないかもしれませんが、秩父とその周辺は結構な温泉地でありまして、今回は秩父を中心とした見どころと温泉を巡る一泊旅行です。先ずは初日です。
練馬から関越道で花園インターを目指すのですが、高坂あたりでちょっとした渋滞につかまってしまいました。
国道140号線で秩父を目指すのですが、出発が早朝だったこともあり、小腹が減りましたので秩父の名物である「すまんじゅう」をいただくことにしました。地元の有名店「ふくろや」に立ち寄りました。すでに先客がおりまして、大量の「すまんじゅう」を購入していきました。
「すまんじゅう」とはどのようなものかと申しますと、「あんまん」の親せきのようなまんじゅうで、ふかふかの生地の中にあんこが入っておりまして、これをふかしてあつあつをいただくわけです。ということで、早速いただくことにしました。割ってみると中はこんな感じです。二つも買ってしまったのですが、ひとつで十分でしたね。かなり大ぶりな饅頭です。
そして、無事到着したのがここ、安田屋です。昔は精肉店の傍らで「わらじかつどん」を供していたようですが、現在では精肉店の面影はあるものの、営業はしておらず、専ら「わらじかつどん」を供しているようです。
先客はひと組だけで、店の人が注文を取りに来る気配がなかったので、ずかずかと店の奥の厨房まで押しかけまして注文をいたしました。
出てきたのが、これです。ボリューム感大ありです。カツがどんぶりからはみ出てますね。ちなみに、このお店、キャッシュオンデリバリーになっています。
この店の流儀に倣いまして、先ずは蓋をとり、一枚目のカツを蓋に避けましょう。そして、二枚目のカツからいただきます。
見た目は信州地方のソースかつ丼に近いです。安田屋のカツはしょうゆベースの甘辛タレにくぐらせてあります。このタレの具合が実にイイです。おいしいです。わざわざ来るだけの価値ありです。ちなみにカツは御覧のように薄いので、見た目ほどはボリュームはありません。男性なら普通に完食できるでしょう。
さて、腹も膨れましたので、腹ごなしに山道をドライブすることにしました。先ずは群馬県の神流町です。ここは、恐竜が発見された場所として有名です。国道299号線わきの岩場には恐竜の足跡を見ることができます。
恐竜の足跡を後にして、次に向かったのが道の駅上野です。ここで、シイタケと地酒を購入しました。地酒は今夜の宿でいただくことにします。国道299号線は、所沢から麦草峠を経由して茅野まで通じておりまして、バイクで走ると実に気持のよい道で、何度か走ったことがあります。ですが、11月から4月ごろまでは、麦草峠は冬季閉鎖のはずですので、佐久穂あたりまでしか行けないでしょう。道の駅上野には隣接してガソリンスタンドがありますので、299号線を走るときは、ここからしばらくの間ガソリンスタンドはありませんので、ガソリン残量を確認する習慣がついてしまっています。
これまで、何度か近くまで来ていて、気になっていた場所に来てみました、それは「上野スカイブリッジ」で、歩行者専用のつり橋としては日本最大の規模とか。
「上野スカイブリッジ」を抜けると、そこには「不二洞」という鍾乳洞があります。私がまだ小学生のころだったでしょうか、祖父と来た記憶があります。懐かしかったので、不二洞にも行ってみることにしました。途中の売店で入場料を払います。
ここまでは、良かったのですが、鍾乳洞の入り口までは急な坂道を350mも進まなければなりません。これ、けっこうきつかったです。
急な坂道を上り詰めると、そこにはトンネルの入り口があります。このトンネル内部は、またしても上りこう配が付いており、しかも200mほどもあります。不二洞は体力勝負です。しかも、このトンネルが結構怖い。
トンネルのドンツキの扉を開けるとようやく鍾乳洞です。しかし驚いたことに、40mものらせん階段を上る必要があります。まさに体力勝負。恐るべし不二洞。しかも、鍾乳洞の中は湿度が高く、温かいです。外は極寒でしたので、ダウンジャケットを着用していたのですが、階段を上り詰めたあたりで、額からは汗のしずくが落ちるありさまです。
もともと、この鍾乳洞は仏教の僧侶が修行の場としていたそうで、随所に仏教の宗教観に基づいた名前がつけられています。
駆け足で約30分程の洞内探索でした。ようやく外に出たと思ったのですが、これがまたとんでもない場所でして、上ったからには降りなければならないわけで、足がガクガクになるほど階段を降りなければなりません。途中、渡ってきた上野スカイブリッジの全景が見えました。不二洞は体力勝負です。
だいぶ汗もかきましたので、汗を流すために立ち寄りの温泉にやってきました。秩父にある「梵の湯」という温泉施設です。アルカリ性の温泉はぬるりとした肌ざわりです。なかなかよろしい温泉なのですが、残念なのが露天風呂です。こちらは温泉ではなくただの沸かし湯です。
さて、日も傾いてまいりましたので、本日の宿に向かいます。秩父は良いところなのですが、難点を挙げるとすれば一人で泊まれる宿が少ないことでしょう。今回も温泉付きの宿を探したのですが、結局いい感じのところがありませんでした。今回はちょっと変則ですが、ゴルフ場のクラブハウスに宿泊することにしました。2月のゴルフ場は閑散期ということもあって、タダ同然’で宿泊させてもらいました。特筆すべきは眺めの良さでしょうか。正面玄関からは秩父の街並みが一望できます。そして、秩父の街並みの向こうには秩父の象徴である武甲山を望むことができます。宿泊した部屋ですが、一人で泊まるにはもったいないほど広く豪華でした。
本日の宿は、急に決めたこともあり食事の用意ができないということで、夕食は秩父市内まで足を運ぶこととしました。「はいから亭」という焼き肉屋で夕食です。夕食からの帰り、晩酌用の飲み物とつまみを買うのはお決まりですね。
ということで、食事も済ませ風呂も入ったので晩酌タイムです。本日は大変疲れましたが、無茶苦茶充実した一日でございました。おやすみなさい。
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